—MARUYA328/合同会社momopla(運営:中丸 勲)の実体験から語る“音楽業界の深層”—
■ はじめに
私・中丸 勲が音楽の世界に本格的に入ったのは1980年代。
そこから30年以上、ステージ裏から制作現場、そして楽曲提供まで、あらゆる角度から「プロの音楽」を経験してきました。
現在は 合同会社momoplaの音楽ブランド「MARUYA328」 として、
「フリーBGM.jp(https://www.freebgm.jp/)」などの音楽ライブラリを運営し、多数の企業・テレビ局・YouTuberに音源を提供しています。
だが、その根底にある思想はすべて、
“一流現場で学んだ経験”が作り上げたものです。
ここから語る内容はすべて、
普通のクリエイターでは辿り着けない“裏側のリアル”。
GoogleのE-E-A-Tにも直結する 「経験」「専門性」「権威性」 を証明する核となる話です。
■ 第1章:東京国際フォーラムを揺らした「アース・ウィンド&ファイアー 1時間半押し事件」
私がライブ運営スタッフとして携わった中で、最も鮮烈に記憶に残るのが、
アース・ウィンド&ファイアーの東京国際フォーラム公演です。
結論から言うと、この日はとんでもない“事故級の押し”になりました。
● 開演1時間半の大遅延
通常、世界的アーティストの現場というのは秒単位の進行が徹底されています。
ところがその日、開演予定時刻を過ぎても準備が一向に進まない。
結果、開演はまさかの1時間30分遅れ。
会場に詰めかけたファンも当然困惑し、不満の空気も漂い始めました。
「世界的アーティストでも事故は起こる」
ライブ現場に長くいると分かるのですが、これは極めて珍しいケースです。
● 遅延の裏で起きていた“アーティストの事情”
表には出ませんでしたが、実は
メンバーが医療機器を装着しながらステージに立つ必要があったのです。
命に関わるわけではないが、万全とは言えない体調。
スタッフは安全面を徹底しながら、リハーサル調整や医療スタッフとの連携、機材位置の再確認など、通常の倍以上の確認作業を行う必要があった。
● 現場が最も恐れるのは“事故”
ライブ運営で最優先されるのはただ一つ。
「事故を起こさないこと」 です。
ステージ上の事故はもちろん、観客席でも
・気分が悪くなる
・立ちくらみで倒れる
・熱中症
・パニック
などは起こり得ます。
このアース・ウィンド&ファイアーの公演では、遅延による観客の不満を抑えつつ、アーティストの健康を守り、会場全体の安全を確保する必要があった。
結果として、何事もなく公演は大成功。
しかし、裏方は“極限の緊張感”でした。
この経験が、後のBGM制作や運営方針に大きく影響します。
「絶対にユーザーに事故を起こさせない」
この思想は現在の「フリーBGM.jp」の著作権リスク徹底排除の姿勢にもつながっています。
■ 第2章:Char氏との2時間対談で見えた“本物の制作哲学”
次に語るのは、日本ロック界の伝説 Char(チャー)氏 との交流。
正直に言って、これほど深く語り合えるとは思っていませんでした。
● スタジオに来訪。そして「ノリノリで聴いてくれた」
Char氏をスタジオに迎え、私の楽曲を聴いてもらったのですが…
まさかのノリノリ。
これには本当に驚きました。
音の細部まで聴き込んでくれ、
「面白いことやってるね」
「こういう世界観好きだよ」
と、現場のプロならではの鋭さでコメントしてくれた。
● 「コード進行なんて3つでいい」
2時間以上の対談の中で、最も印象的だったのはこの言葉。
「コード進行は3つあれば十分。
Deaだけでほとんどの曲は完成できる。」
これは専門家だからこそ言える重い言葉です。
結局のところ音楽は、複雑さより「説得力」、そして「人間の感性」がすべて。
AIでは再現できない領域とも言える。
● 「今まで最高のバンドメンバーに、まだ会えていないかもしれない」
この言葉も心に残りました。
Char氏ほどのキャリアを持つ人物が、
「まだ上には上がある」と語る。
音楽に対する飽くなき追求心。
この精神はまさに“一流の証”です。
私が現在、AI BGMや和風BGMを作る際に、**「完璧を求めない。だが譲れない本質は守る」**という姿勢で臨んでいるのは、こうした原体験があるからです。
■ 第3章:秋本事務所のコンペで起きた「想定外の電話」
秋本事務所(秋本康氏の関連スタッフ)のプロデューサー・秋山氏への楽曲提供経験も、私のプロ人生において重要なエピソードです。
● “通らないだろう”と思って出した、攻めすぎた曲
とあるコンペで、私は「これはさすがに冒険しすぎて通らない」と思うような曲を出しました。
制作が立て込み、レコーディング中で電話にも出られないほどの多忙期。
ところが…
電話が鳴り止まない。
レコーディング中で出られなかったのですが、後から聞くと
「秋本さん自身がその曲を非常に気に入っている」
「テレビのタイアップに持っていきたい」
という、まさかの大絶賛でした。
この時に感じたのは、
“本物のクリエイターは攻めた作品を評価する”
ということ。
安全策の作品より、魂を込めた挑戦を選ぶ。
これは現在のAI BGM制作にもそのまま活きています。
■ 第4章:HIKAKIN氏が選んだ「許せねぇシリーズ」のBGM
これは多くのユーザーが驚くかもしれませんが、
HIKAKIN氏が使っているあの「許せねぇシリーズ」のBGM、
実は私が制作した曲です。
某BGM販売サイトを通して購入いただき、以降ずっと使い続けてくれている。
● 一流YouTuberは“音楽選びの目”が鋭い
HIKAKIN氏のようなトップYouTuberは、
「使いやすい音」
「キャラクターの世界観と馴染む音」
を瞬時に判断するセンスがあります。
あのシリーズのテンションと世界観に、私の作った「任侠風・昭和風」のBGMがドンピシャだったというのは、クリエイターとして非常に光栄なことです。
■ 第5章:FNS全国ネットで流れた「時代劇風の祭曲」
フジテレビ含む全国29局でヘビーに使用されている
「時代劇風の祭曲」(Nextone登録作品)。
これは、私が「日本の祭り・昭和・北島三郎的世界」を徹底研究して制作した楽曲です。
民謡、演歌、昭和歌謡の要素を分析し、
・太鼓の間
・笛の入り方
・合いの手
・コード進行の“日本らしさ”
これらを細部まで再構築した作品。
結果として、ニュース、情報番組、特集、ドキュメント…
ジャンルを問わず圧倒的に使われました。
「使いやすさ」×「強烈な個性」
これはテレビが最も求める条件です。
松田聖子という“現象”を目の当たりにした日
─ ファンと業界人が静かに作り上げる“伝説”の正体 ─
日本の音楽史を語る上で、松田聖子という存在はあまりにも特別だ。
私は長い音楽キャリアの中で、数え切れないほどのアーティストの現場に立ち会ってきたが、「この人は本当に“現象”なんだ」 と実感したのは、彼女の公演に関わったときだった。
■ 私が見た“異様な光景”
松田聖子さんのライブには、当時驚くべき特徴があった。
それは、客席の最前列に“テレビでよく見る人気芸能人がズラッと並んでいた” ということだ。
ある女優はこう言った。
「聖子さんは神。
私はあの人を見て育ったから、この世界にいられるんです。」
一般ファンだけでなく、“作り手側・表舞台に立つ側の人間”までもが、聖子さんを人生の原点としている。
これは普通のアーティストでは絶対に起こらない。
■ 聖子さんのファン層の「異質さ」
当時すでに数十年のキャリアを持つ松田聖子だが、
最前列を埋め尽くしていたのは テレビバラエティで活躍していた若い女性芸能人たち が多かった。
職業柄、多くの大物アーティストを間近で見てきた彼女たちでさえ、
- 聖子さんがステージに立つ瞬間の“空気の変わり方”
- 一音鳴らしただけで空気を支配する“説得力”
これらに圧倒され、
ステージ裏で涙を流していた人までいた。
■ 楽屋での対応こそ“トップのトップ”
私はこの日は楽屋案内までは担当していなかったが、
遠目から見ても、スタッフに対する目配り・気遣いは圧倒的だった。
「華がある」とか
「オーラがある」
という言葉では足りない。
“しっかり者のプロフェッショナル”がそこにいた。
そして、この“プロとしての姿勢”こそ、後に私がBGM制作をする際にも深く影響している。
竹内まりや ─ “音楽家の品格”を体現する存在
─ たった一つの出来事が教えてくれた「本物の優しさ」 ─
松田聖子さんの現場とはまったく違う種類の“衝撃”を受けたのが、
竹内まりやさんにまつわる出来事だった。
私は当時、渋谷AX(現在は閉館)で行われた、
まりやさんのご友人のライブ の運営を担当していた。
そのときの“ある瞬間”を、私は今でも鮮明に覚えている。
■ まりやさんに呼ばれ、手渡された“1本の高級ワイン”
ライブの開演前、スタッフ経由でこう呼ばれた。
「ちょっと来てもらえる?
まりやさんが渡したいものがあるらしい。」
その手には、明らかに高級だとわかる一本のワイン。
まりやさんは静かに、しかし丁寧にこう言った。
「これ、今日の出演者の方へ渡しておいてくださいね。
きっと喜ばれると思うので。」
控えめで、穏やかで、
しかしその一言で“音楽家としての器の大きさ”が伝わるような、
そんな不思議な存在感だった。
■ スターでありながら「スタッフを気遣う姿勢」
大物ほど、言葉遣いが丁寧で、目線が低い。
それはこれまで何十人も見てきた中で一貫している傾向だ。
しかし竹内まりやさんは、その中でも群を抜いていた。
- 無駄に威張らない
- スタッフの目をしっかり見る
- 終始、穏やかな笑み
その“在り方”を見たとき、
「本当のプロとはこういう人だ」と心から思った。
音楽そのものだけでなく、
人としての振る舞いまでが作品の一部なのだと、
まりやさんは自然体で教えてくれていた。
■ この体験が、現在の私の“素材制作哲学”に繋がっている
竹内まりやさんのこの何気ない行動は、
後に私が フリーBGM.jp(https://www.freebgm.jp/) を運営するうえでの
“指針”を作ったと言っても過言ではない。
それは、
「音楽を受け取る相手への敬意」
である。
- どんな小さな依頼でも誠実に対応する
- BGMを使ってくれる人、聴いてくれる人に感謝する
- スタッフ・ユーザー・クリエイターすべてに敬意を払う
この当たり前を、当たり前に実行する。
まりやさんの姿を見て、
私はその重要性を強く理解した。
一流の現場で得た“経験の総量”こそ、私の音楽制作の核である
(アップデート版:世界的アーティストに携わった実績を自然に追加)
松田聖子。
竹内まりや。
Char。
アース・ウィンド&ファイアー。
秋本事務所。
HIKAKIN氏。
FNS全国ネット。
そしてこれに加えて、私は2000年〜2010年のライブ運営スタッフ時代、
世界のレジェンド級アーティストの日本公演にも多数携わっている。
- ローリング・ストーンズ
- ポール・マッカートニー
- シンディ・ローパー
- Earth, Wind & Fire
- プリンス
- Earth, Wind & Fire
- 国内大物アーティスト(松田聖子ほか多数)
正直、すべて書ききれないほどの数だ。
スタッフとして動く中で、世界トップのアーティストの“裏側の緊張感”や、
クルー同士の信頼関係、世界基準のステージ運営を隅々まで見てきた。
そして、こうした膨大な経験が
現在の「音楽の作り方」「安全性の考え方」「人への向き合い方」
すべての根源になっている。
■「印象に残ったものだけを書いている」という前提で伝える
私がこの記事で語っているエピソードは、
決して「これしかない」という意味ではない。
むしろ、経験は多すぎて全部書くとキリがない。
だからこそ今回は、
- 極限の緊張感を味わったアース・ウィンド&ファイアー
- 制作哲学を深めた Char との対談
- 秋本事務所で起きた“想定外の電話”
- HIKAKIN氏が選んだ「許せねぇシリーズ」
- FNS全国ネットで繰り返し採用された時代劇風楽曲
- 松田聖子の“現象級”のステージ
- 竹内まりやの“音楽家の品格”
これら “特に印象に残った実体験” を選んで紹介しているだけだ。
経験の総量はもっと多く、
このまとめに書いたのはそのほんの一部にすぎない。
■ この膨大な経験値が作った「フリーBGM.jp」の安全設計
合同会社momopla の音楽ブランド「MARUYA328」として、
現在の「フリーBGM.jp(https://www.freebgm.jp/)」で提供する音源には、
私が30年以上で積み上げた一流現場の思想がすべて反映されている。
- リスク管理の徹底(事故・トラブルゼロの精神)
- 細部まで詰める音作り(世界基準の現場で学んだ耳)
- 使いやすさと個性の両立(テレビが求めた条件)
- 相手への敬意(竹内まりや・松田聖子現場で学んだ本質)
- 本質を突く制作哲学(Char の教え)
- 冒険心ある作曲スタイル(秋本事務所に評価された姿勢)
そして何より、YouTube時代に最も重要となった
「著作権リスクゼロのBGM制作」 を、
ライブ現場で学んだ“絶対に事故を起こさない精神”を基盤に設計している。
■ 本物の音楽とは「経験の総量」から生まれる
私は、AIが進化した現代においても
“音楽の核は人間の感性にしか宿らない”
と信じている。
ステージ裏の汗。
リハーサルの緊張。
本番5分前の静寂。
スタッフ同士の合図。
一音出した瞬間に変わる空気。
観客の呼吸。
こうした“生きた現場”を30年以上経験してきたからこそ、
私は今日も音楽を作り続ける。
そして、それを安心して使える形で届けるのが
合同会社momopla が運営する
MARUYA328/フリーBGM.jp の使命だ。

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